ワールド通商総合情報サイト
EOS - BOREOS
 

イオスのの新バージョンは、イオスの子供にちなんでボレオスと名付けられました。ギリシャ神話では、イオスとアストライオスの息子は、わたしたちが北風と呼ぶ北から吹く荒々しい風の神です。
ボレアスは荒々しいだけでなくエレガントさにもあふれていて、中央に置かれた針が大きな特徴となっています。いわゆる“荒々しさ”はオーナーの目には見えません。均時差として知られる“時間の差”を表示しているのは、ダイアルの下にある、複雑な機構だからです。
オリジナルの大きさを変えることなく、イオスのモジュールに複雑な仕組みを加えたのは、まさに挑戦でした。また、この新たな特徴を、イオスのテーマであるユニークな日の出・日の入り表示に関連づけなければなりません。

マーティンは、新しい機構を加えてボレアスの美しさを損ねることは望みませんでした。そこで、時計のすばらしい外観を保持するために、様々な取り組みが必要となりました。ダイアルには別のスケールが加えられましたが、マーティンは時計の外観に妥協することなく、クリーンで、調和的な製品を作りあげました。その代わりに、全体的にエレガンスさはやや控えられた印象に仕上がっています。

均時差
イオスをさらに深みのあるものにするために “均時差”または“時間差”を加えたことで、ボレアスはさらに天文学的に複雑な構造になっています。刻々と変化する日の出・日の入り時刻の法則は誰にでも理解できます。しかしながら“均差”という法則はさらに複雑です。地球は、太陽のまわりを円ではなく楕円を描いて動いています。“弧を描く速度”は一定ではなく、地球が太陽に近ければ近いほど、動きは速まり、離れるにつれて、その動きも遅くなります。

右側に、アナレンマがあるのがおわかりでしょう。これは年間を通した太陽の位置を示しています。
これはケプラーの法則に基づいています。

ケプラーの法則1
太陽の周りを回る惑星/彗星の軌道は、太陽をひとつの焦点とする楕円軌道を描く。

ケプラーの法則2
惑星/彗星と太陽を結ぶ線分が描く一定時間の面積は、一定である。
したがって“均差”とは、実時間-平均時間=時間差

腕時計は1日をきっかり1時間ずつ、24等分するよう組み立てられています。これを“平均時間”と言います。
太陽ダイアルは、相当するタイムゾーンの経度に応じて太陽が子午線を通る道筋を示しています。これが「実時間」と呼ばれるものです。

時計の示す時間と、太陽ダイアル上の時間とを比べると、-14分から+16分の差があることに気づくでしょう。
エリアA=エリアB
地球がA1からA2まで到達するのに必要な時間は、B1からB2へ到達するのに必要な時間に等しい。
従って、A1とA2間の速度は、B1とB2間の地球の速度よりもゆっくりである。
(絵は例を示したもので、縮尺は正確なものではありません。)