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ここに、コンセプトが生まれ!
ウオッチメーカーのマイスターであるマーティン・ブラウンには、夢がありました。日の出と日の入りの時刻を知らせてくれる、革新的な新しい時計を作るという夢です。しかしながら、自然の法則により、それは実現がきわめて困難でした。それにもかかわらず、粘り強く研究を重ねた彼は、ついに解決策を見出したのです。

緯度によって季節が変わること、夏は冬よりも早く太陽が昇ることは、子供でも知っています。この現象が黄道の位置に依存していること、つまり地球の地軸の傾きによること、そして地球は太陽の回りを楕円を描いて回っていることは、誰もが学校で学んでいます。

冬の間は北極には太陽がなく、いっぽう南極ではその間、太陽が沈まないことはよく知られた事実です。つまり北極では夏の間、日の出を見ることはありません。さらに赤道上では、一日を昼の時間と夜の時間にほぼ均等に分かれます。
太陽が再び早く上り始める日には、クリスマスが祝われます。そのとき、太陽は南回帰線に垂直の位置にやってきます。昼夜平分時は1年に2回あります。春の始まりである3月21日と、秋の始まりである9月23日です。そして太陽が天頂にのぼる日が年に一度あります。これは6月21日で、この日を境に、太陽は冬に向かって沈み始めます。この日に昔の習慣に従って、太陽が北回帰線上に垂直にある間、大かがり火が焚かれる地域が世界に何カ所かあります。この過程が毎年のように繰り返されています。またこの太陽の動きは、大昔から暦を作るのに利用されてきました。太陽を回る地球の完全な軌道が1年を決定し、地球の完全な自転が1日を決定しているのです。
マーティン・ブラウンは、日の出・日の入り時刻を表示するレジスターの動力となっているモジュールの特許を取得しています。

緯度はさまざま

マーティンは一風変わった長さのレジスターを用いて、中心を時計の中心からずらした、実に画期的な日の出・日の入り表示機能を採用しました。このタイプの表示機能は、2本の長い“針”を使ったイオスの最初の試作品を組み立て始めるより以前から、彼の頭の中にアイデアとして存在していました。通常時計の中心に置かれている腕時計の針と異なり、日の出・日の入り表示の針は、一年を通じて一定の速さで上下に動きます。非対称的なその形は、実に人目を引きます。しかしながら、その開発にはマーティンが解決しなければならない様々な問題が生まれました。
理論的には、日の出・日の入り時刻には無限の可能性があります。地球上の地理的場所によって時間が異なるからです。時計のダイアルに日の出・日の入り時刻を表示するには、スペースが限られているうえに読みやすさも考慮しなければならないため、約28°の弧が必要です。最も早い時刻と最も遅時刻に最大3時間の差がある地域に住んでいる場合、正確な時間を表示することはできなくなります。地球上のあらゆる地域をカバーするには、多くのディスクが必要になります。そこで、複雑な計算モデルが開発され、光学ディスクを組み合わせて、数カ所の地域でできるだけ正確な表示ができるようにしました。今のところ28種類のディスクがあり、世界中のそれぞれの緯度に合わせた日の出・日の入り時刻が表示できるようになっています。追加オプションとして、購入の際にカスタムメイドのディスクをオーダーすることも可能です。

また、アメリカ人の大多数にとって、春と秋の夏時間に伴う時間の変更も悩みの種かもしれません。この時間の変更は合理的な方法で規則性を持たせることができず、セカンドディスクをダイアルにプリントすると、正確さと美しさが損なわれる可能性もあります。また、コスト的な面からもそこまでの技術開発は不可能なため、イオスモデルとボレアスモデルは夏時間を反映した調整をすることはできません。とはいえ、イオスもボレアスも、天文学的な複雑さを兼ね備えているのは間違いありません。

 

 

北半球の緯度に合わせた日の出時刻
毎日の日の出を楽しみにしている人もいれば、半年ぶりに現れる太陽を心待ちにしている人もいます。赤道上で暮らす人もいれば、北緯あるいは南緯68°という極圏で暮らす人々もいます。右のグラフからもわかるように北緯68°と南緯68度では日の出・日の入り時刻はまったく異なります。

6月21日の日の出・日の入り時刻
北半球
夏の始まりである6月21日に絞って、見てみましょう。赤道上では太陽はいつもどおり午前6時ちょうどに昇り、ほぼ午後6時に沈むのを見ることができます。また、北極圏の日の出と日の入りがちょうど同じであることは明らかです。つまり、太陽はまったく沈まないということになります。

2つのイオススケール
ダイアルの左側にサブダイアルがあります。これは日の出時刻を示しています。右側のサブダイアルは日の入り時刻を表しています。
サブダイアルの数字は住む国によって異なります。北緯の高いところに住む人ほど、サブダイアルに表示される数字も多くなります。

イオスはすべて個々に作られています。
2個の小さな“カム”は、日の出・日の入り時刻のメモリーです。ロケーションにより、
カットします。